桃木保育園の食事、食育についてのご紹介です。
桃木保育園の食事についての大きな方針は
1、楽しく食べる     2、何でも食べる   です
「1、楽しく食べる」はどなたも異存のないところだと思います。
 食べる事は命を守る事です。人間は一日3回、人生の中でどのくらいの時間を食べる事に費やすのでしょう。こう考えるとせっかくの時間、おしゃべりをしたり、音楽を聞いたり、楽しく美味しく食べたいものです。楽しく美味しく食べるためには食事の時間を工夫する事、野菜を育てたり調理に参加したりして食に興味を持つ事は勿論ですが、おなかがすいているのも一番のご馳走です。
 保育園では給食の前には「あーのどが渇いた!あーおなかがすいた!」と子どもたちが思えるよう(おなかのすくリズムがもてるよう)午前中たっぷり外で遊んでいます。人間はお昼、特に午前中に身体を動かし活動するようにDNAに刻まれているといわれています。こどもたちが意欲的に美味しく食事をすることにつながります。
「2、何でも食べる」はとても難しいなと創立以来職員全員で感じています。
 豊かな時代になって、嫌いなものがあってもそれに替わる食材やサプリがあり、嫌な思いや無理をして食べる事がどれだけの価値があるのかと考えると、「少しでもいいから嫌いなものも食べてみようね」という励ましの言葉もつい声が小さくなります。
 子どもがミルクから離乳食になり、幼児食(大人の食事よりやわらかめ、薄味、小さくカット)を経て大人と同じものが食べられる過程が保育園での食事指導の柱の一つです。この過程は多様な食材や味の範囲を広げ楽しめるようになる過程でもあります。乳児が新しい食材や形のものが口に入ったときに(すり下ろしたきゅうりがブツブツの刻み食になったとき)口の中で違和感を感じ舌で押し出したり、幼児期になっても新しい食材にはなかなか手をつけなかったりすることはよくあります。食べる事は命を守ることなので、子ども達には産まれ持った防衛反応があり、新しい食材には用心深く行動するのだなと思います。食は命を守るからこそ多様な食材を食べられるようになることが大切なことなのに、だからこそ新しい食材には用心深くなるという正反対の行動が見られるわけです。この時期の子どもにとっての食事指導が大人とは違う意味があります。
 保育園では違和感のある食材や好みではない味のものでも少しでいいから挑戦してみる事が基本的な方針です。無理強いは決してしませんが(意欲を育てることになりません)、励まして「食べてみよう」という気持ちを持つことを大切にしています。そして少しでも食べられたらたくさん誉める。みんなで誉める。どの先生もこのやり方を守る。少しずつ嫌いなものを克服していくことを職員みんなで応援し、励ましていきます。少し嫌なことでも乗り越えていく経験は、子ども達の心に達成感、自信、自己充実感を育てます。そして自分の思いとはちょっと違うものも受入れ、自分の中に取り込んでいく心の広さも培うと考えています。
 たかが食事で?とお考えかと思いますが、子どもは毎日の生活(食べたり寝たり遊んだり)そのものからたくさんのことを学んでいます。漢方薬のように、雰囲気や何気ない言葉かけが重要な意味を持ちます。
 毎日あせらず、怒らず、こつこつと励ましていくと、「僕はこれあんまり好きじゃないけど、頑張って食べるんだ!」と言う年長さんが見られるようになるのです。子ども達の吸収する力はたいしたものです。
 これが本来の食育と考え、将来自分の健康を考え、自分の食べ物を自分で選べる大人になってくれるものと期待しています。

桃木保育園では上のような食に対する基本方針に加えて各年齢で食事のマナーや食べ方にねらいをたてています。

年齢 主なねらい(楽しい雰囲気で食べられるような雰囲気をたいせつに!) 保育者の留意点
0歳 1対1でゆっくりとした雰囲気で授乳する
個々にあわせて家庭と密接な連携をとりながら離乳を進める
時間での授乳はせず、一人一人のリズムに合わせて授乳する
「おいしいね!」「ゆっくりね」等たくさん声掛けをする
離乳がこれからの食の習慣に大きな影響与えることを保護者と一緒に受けとめて離乳を進める
1歳 「手づかみ食べ」を十分に経験する
奥歯でかんだりすりつぶして食べる
手づかみで食べたがるときには本人用のスプーンやフォークを用意する
食事前の手指の消毒に留意
「よくかみかみね」「もぐもぐゴックン」等の言葉かけをする
臼歯の発達に合わせてカットの仕方等注意し、自分で食材を小さくして飲みこめるようにする
2歳 スプーンやフォークを使って食べようとする
嫌いなものも少しづつ食べようとする
スプーンが握りばしから鉛筆持ちができるようになったら箸へと移行する(3歳児でもよい)
「あまくておいしいねー」「熱いからふーふーしようね」等味や食感に気付かせるような言葉かけをする

3,4,5歳(幼児組)全体
楽しく食べる工夫
季節の行事でソーメンをみんなで食べたり、クリスマスのケーキを作ったり!
何でも食べられる工夫
野菜を栽培したり、調理のお手伝いをしたり、栄養の話を聞いたりして食べることの大切さを実感!
食事のマナーを身に付ける工夫
「お茶碗どっち?味噌汁どっち?」なんていうクイズをしたり、お当番活動で食べる人の気持ちになって配膳してあげよう!
こんな保育を毎日手を抜かず、保育者同士が共通認識の下、こつこつと行う事が子ども達に「食の文化」として伝わっていくのだと思っています。
3歳 嫌いなものでも身体に大事なことがわかり頑張って食べようとする
お当番活動(食事の準備や後片付け)が在ることを知り、楽しく参加する
まだ自分がという気持ちが強いのでなるべく一人一人の対応を心がけながら、自分の事が自分でできるように、見通しを持って生活できるように援助する
4歳 食材や食べることに興味を持ち、嫌いなものでも自分から食べようとする
自分からお当番活動(食事の準備や後片付け)に参加する
食事についてのマナーや、保育園での食事のルールが身に付くように定期的に確認していく
おしゃべりに花が咲く時期なので、時間を確認しながら食事を楽しめるように言葉かけをする
5歳 自分の体のことを考え、自分で食べるものや量を選ぼうとする
ルールを守りながら食事を楽しむ
(食事の時間、食器の並べ方、箸の使い方、)
お当番活動(食事の準備や後片付け)の意味を理解し率先して参加する
野菜の栽培、食材の下処理や調理の手伝いを経験する中で食べることに興味を持つようにする
お当番や行事を始めるときには、子ども達とよく話し合い何故、どのように活動をするのか確認をしながら行う

給食室(調理)グループからの一言
桃木保育園の給食の基本方針は「安全」・「手作り」・「薄味」です。
 大勢の子ども達が食べるものですからまずは安全な食事が一番です。食中毒を出さない注意は本当に大変ですが日々努力で頑張っています。また成長する子ども達の事を考えるとやはり添加物等も気になるところです。安全な素材を使って、保育園で調理し、すぐに食べる事が添加物を使わない方法です。
 また、健康を考えると塩分を調節することも重要です。薄味にするには素材の味を生かして食べることです。旬の美味しい素材をだし汁で(昆布と鰹節でだしをとっています)調理すると薄味でもとても美味しい料理になります。昔からの日本の伝統食ですがなかなかの健康食です。
 こんな食事を子ども達に食べさせたいと思うとやっぱり手作りしかありません。
 子ども達の「おいしかったよ!」の一言に励まされ、子ども達の健康と笑顔を守る為に汗をかきかき頑張っています。
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